【第17回 合同定例会の報告】“つながりを設計する地域”への第一歩

本記事では、2026年3月18日に開催された「志免町民の生活支援を考える会」と「志免の保健室・事業者ネットワーク・しめ」による第17回合同定例会の様子を報告します。

この定例会は、志免町における生活支援や介護予防の課題に対して、住民・事業者・専門職が連携しながら解決策を検討し、実践につなげていく場です。

今回の定例会の全体像とテーマ

第17回は「仕組みづくり」が中心の回でした

第17回合同定例会は、これまでの議論を踏まえ、「地域の支え合いをどう仕組みとして実現するか」に焦点を当てた回でした。

「話し合い」から「実装フェーズ」へ移行した理由

これまでの定例会では、課題の共有や方向性の確認が中心でした。

しかし今回は、具体的な仕組み(マッチング・体制・役割)に踏み込んだ議論が行われました。

特に、

  • 社会との接続寿命・アウトプット寿命という新しい概念
  • 地域資源をつなぐマッチングの仕組み
  • 商いを活かした「商助」の考え方

など、実践に直結するテーマが扱われました。

ゲスト講演から見えた「新しい地域モデル」

今回のゲストとして、NPO法人 介護予防で日本を元気にする会 理事長の光岡眞里さんをお迎えしました。

光岡さんの取り組みでは、

  • 困りごと(ニーズ)と支援できる人(シーズ)をつなぐ
  • スマートフォンを活用したマッチング
  • 「役割」を持ち続けることで健康や生きがいを維持

といった、地域の支え合いを“仕組み化”する実践が紹介されました。

特に印象的だったのは、

「社会とのつながりを持ち続けることが、人生の質や寿命にも影響する」

という考え方です。

これは単なる介護予防ではなく、人が社会の中で役割を持ち続けることの重要性を示しています。

定例会は“実行する場”へ進化しています

今回の定例会を通して、この場が単なる情報共有ではなく、

地域づくりの未来を具体的に設計する場へ進化している

ことが明確になりました。

2026年4月からの新しい運営体制とは?

役割を明確にした「実行型組織」へ移行します

2026年4月から、志免町民の生活支援を考える会は、役割分担を明確にした新体制で再スタートします。

これまでの「話し合い中心の場」から、実際に地域を動かしていく組織へと進化します。

なぜ今、組織の再設計が必要なのか

これまでの活動を通じて、

  • 人材
  • 実績
  • 共通認識

が一定レベルまで整ってきました。

その結果、

「何を目指すか」ではなく 「どう実現するか」を考える段階に入った

と言えます。

そのため次のステップとして、実際に動ける体制づくり=組織の再設計が必要になりました。

ラボ型の課題解決モデル

新体制の特徴は、「ラボ(研究)」という仕組みの導入です。

現在活動しているラボは、

  • 暮らし方ラボ

今後は、

  • 教育関連ラボ
  • 移送関連ラボ
  • 生活支援関連ラボ

といったテーマごとのラボ設置が検討されています。

このラボでは、

  1. 課題の整理
  2. 仮説の設定
  3. 実証・実験
  4. 実装(地域への展開)

という流れで進めていきます。

つまり、

「話し合い」で終わらず、 「試して形にする」仕組みです。

“話す組織”から“動く組織”へ

新体制によって、合同定例会は

  • 意見交換の場 → 実行の起点

へと役割が変わります。

志免町の地域づくりは、いよいよ実践フェーズに入ったと言えます。

これからの地域を支える“商助×互助”の考え方

地域は「助け合い+仕事」で支える時代になります

これからの地域づくりは、互助(助け合い)だけではなく「商助(商いの力)」が不可欠になります。

従来の仕組みでは限界がある理由

現在の地域では、

  • 高齢者の増加
  • 家族介護が難しい時代
  • 多様な暮らし方の広がり

が進んでいます。

その結果、

「善意だけで支える仕組み」には限界がある

という現実が見えてきました。

商助の役割とは何か?

今回提示された「商助」は、

  • 相談
  • コーディネート
  • 解決

までを一体でつなぐ仕組みです。

具体的には、

  • 地域の事業者が“相談窓口”となる
  • 困りごとに応じて人やサービスをマッチングする
  • 継続的に支援できる仕組みをつくる

という流れです。

これは、

支援する・されるという関係を超え、地域全体で支え合う仕組み

といえます。

“つながりを設計する”ことが地域の鍵になります

これからの地域に必要なのは、

  • 人と人
  • 困りごとと支援
  • 専門職と住民

をつなぐ「設計」です。

そしてその中心にあるのが、

商助 × 互助という新しい支え合いの形

です。

この仕組みが、志免町の地域づくりの未来を支える重要な鍵になります。

まとめ|第17回は「地域の未来が動き出した回」です

今回の定例会を一言で表すと、

「構想から実装へ進んだ転換点」

です。

  • 運営体制の再編
  • マッチングの仕組み
  • 商助という新しい考え方

これらが揃ったことで、志免町の地域づくりは次のフェーズに入りました。

今後は、

「実際にどう動くのか」が問われる実行フェーズ

に入ります。

引き続き、活動の進展にぜひご注目ください。